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有り難いご意見
良いですね
>世界のなかの日本という視点から、日本人の攘夷という感覚を紐解いている。

これ、良いですねえ。
そういう本にはあまり頻繁には巡り会えないので、貴重ですね^^;

そもそも幕府内にも尊王攘夷派がいるのだし
徳川慶喜自体が皇族と親戚でもあるわけで
官軍賊軍という括りでは、補えないんですよね。
これを赤組白組のようにしてしまったのが、小説やテレビなわけですが…

会津の方達は、フィクションの世界に拘りすぎたことで、事態を政治にまで発展させたという大きな過ちをしたと思うんですよ。
靖国神社参拝が批判されてますが、あれは薩長が天皇のために死んだ人間を祀るための薩長神社だから、ということなんですよね。

『靖国問題』で議論を巻き起こした高橋哲哉東大教授は、福島出身の大物左翼ですが
会津が薩長に犠牲を強いられた過去を強調することで、靖国批判、近代日本のアジアへの侵略戦争を批判、従軍慰安婦批判、を繰り返しました。

次に中国思想史の小島毅東大教授。
彼も『靖国史観 幕末維新という深淵』の中で、薩長は遺体を埋葬させなかったという仕打ちを批判し、それを近代日本批判と靖国批判に結びつけています。

つまり会津(福島)は、戦前は自身の立場を軍国主義の主役に、
戦後は平和運動の主役、そして今は…と、
その立場を、常に多数派のイデオロギーに利用され続けているのですよね。

会津の人達は昔から皇室を大事にしておられますが、
その天皇に神社を参拝できなくさせるような、苦しい思いをさせることになってしまったことを、どう思っているのかな。
官軍史観で主役になろうとするのも、賊軍史観で主役になろうとするのも、同じ事だと思うんですけどね。

会津と長州はお互いに一番相手のことをよく知っていて
同じところをいつも見てきたんだから、仲良くした方が絶対トクなのになぁって。
日本が好きな歴史ファンは、歴史を護るという一点において、一致団結した方が良いと思うんですよね~

あ~
また長々とすみません。汗
【2012/12/02 13:29】| URL | aoi #985920948b [ 編集 ]
道は遠い…
aoiさん、コメント有難うございます!

>その立場を、常に多数派のイデオロギーに利用され続けているのですよね。

確かに、現代でも、右からも左からも利用されていると思います。

これはあくまで私見ですが、このことの根っこというのは、 おそらく二つあって、一つは日本型組織形態に由来するものと、もう一つは勝者と敗者のギャップ問題だと推測しています。

一つ目のほうは、会津藩が戊辰戦争であれだけ悲惨な事態になった原因の特定が現在でもニュートラルな立場で特定されておらず、徳川幕府内では決して頂点ではなかった一藩に諸々の責任が丸投げされて官軍から打倒対象とされてしまったこと。
二つ目のほうは、アメリカと日本の関係が参考になると思うのですが、アメリカという勝者の都合で日本が否定されたり持ち上げられたりしますよね。自らの価値の決定権が自らの側に無いわけです。ある時のアメリカは、「日本人は好戦的だから軍隊なんて持っちゃ駄目だ!戦争の反省をしろ!」と言い、ある時のアメリカは、「サムライ精神は素晴らしい!もったいないから自衛隊なんて止めて軍隊にしたほうがいい!」と言う。言われた日本は、アメリカの発言の中から自分達を評価している部分を抜き出し、そこを強調するわけです。
会津がやって来たことというのは、つまり、敗者として勝者(この場合、維新後の政体)やアメリカが認めた自分達の価値を強調しているに過ぎないわけです。
ですが、勝者の側からすると、「そんなことばかり強調しやがって!」と思ってしまう。
そういう両者のギャップというものから、色々と誤解が生じている様に思えます。

時々、「会津はもう名誉回復されているのに…。」という声を聞きますが、多分、そうは思っていない人達がいるのですよ。
日本だってそうですよね。先進国としてG7、G8に入っている世界有数の経済大国であって、「もう名誉回復されてるじゃないか!」と思っている国も多いと思うのです。
日本人自身が果たしてそう思っているかどうかというと微妙ですよね。常任理事国でもないし、交戦権すらもっていないわけですし、今でも韓国や中国から糾弾されいる現状ですし…。

結局、ギャップが存在しているから、そのギャップを利用して一儲けしようとする不埒な人間も出てくるわけです。
ですから、このギャップが解消されない限り問題解決は無理だろうと思ってます。
まだまだ時間がかかりそうな気がします。
つい数年前、大河ドラマの主役を新選組にするという事に国会で反対表明した山口県出身議員がいたくらいですから。
こういう人が議員に選ばれる土壌が、山口県にもあるということです。
道は遠いですよ。

【2012/12/03 22:48】| | くるす #56c2dc4311 [ 編集 ]
こんばんは!
ギャップを利用して一儲け……ほんとですね~~( ̄。 ̄;)
フェミニズムが、女性を利用して政治的な発言してるのと一緒で。

>自らの価値の決定権が自らの側に無いわけです。

あーー、これは確かに言えますね!
もどかしいところだなあ、これは。笑

>ニュートラルな立場で特定

とことん話し合うべきですね。
でも、こういうところにワラワラと入ってくるんですよね~~~
ギャップを利用しようとする奴らが!^^;
そして研究が進まなくなるという…

会津の人達の名誉回復されてない!という気持ち、心情的にはわかります。
むしろおおまかに云えば私も近い立場です。
それだけに、利用されてる時は、乗っからないでと言いたくなります。
幕臣達は、天皇批判や国力を下げるために、自分達が利用されていることを知ったら、青ざめることでしょう。

>大河ドラマ

国会、ありましたね。
いつの時代も有名人が利用され、政治にまでからめてしまうのは、どこも一緒なのかなー
坂本龍馬さんも、戦前は軍国少年のアイドルでしたもんね。
戦後は平和主義者にされてますが。

ところで新選組の大河、すごく面白かったんですが、
どことなく「道を誤った若者たち」という描き方だったように感じられて、ちょっと気になりました。
三谷さんは新選組ファンだから、貶してるってことは絶対にないんでしょうけどね。
【2012/12/04 23:01】| URL | aoi #985920948b [ 編集 ]
未だ消えてはいない偏見
aoiさん、コメント有難うございます!

>フェミニズムが、女性を利用して政治的な発言してるのと一緒で。

あまりフェミニズムには詳しくないのですが、民主党の小宮山氏とかがいわゆるフェミニズムの人なんですよね?
彼女なんか女性代表の様に振舞っているように見えますが、全然、女性の為になってないんじゃないかな?と思えます。

つまり、そのグループの代表的存在が、実はそのグループに害をもたらしている…ってケースですよね。
確かに、会津藩びいきを自称する人達のなかには、そういう人がいると思いますよ。

>それだけに、利用されてる時は、乗っからないでと言いたくなります。

ああ、本当に、同意です。
云わば、「過激派」に引きずられちゃっているんじゃないですかね?
同情すべきは、そういう「過激派」くらいしか会津のことを代弁する人がいないことでしょうね。
これも、日本の過激保守派みたいなのと一緒なんじゃないかと思います。対抗するためにどんどん先鋭化してしまうという…。
観念的な存在と対抗すると、過激化するというのはあると思うんです。
チャンネル桜とか、ああいう右寄りの人達がどうしてああなるかと言うと、彼等が対峙しているのが、米英ではなくて中韓朝という観念主義の存在だからだと思うのです。
で、会津が対峙している長州というのは、司馬遼太郎も断言する観念的存在なわけで、それが過激化する一つの要因なのではないかと推察しています。
だから、この問題は難しいのだと思います。

>どことなく「道を誤った若者たち」という描き方だったように感じられて、ちょっと気になりました。

三谷氏は御自分の新聞連載でも書いてらっしゃいましたが、もの凄く批判されたのです。新選組を題材にしたことを。
国会で批判されるって、凄いことですよ!
確か京都女子大の講師をされている中村武生氏がどこかで「新選組が大河になるとは思っていなかったのでビックリした。」という様なことを書いてらっしゃいましたが、新選組に理解の有る中村氏でさえそう思ってらっしゃったくらいですから、それこそ「天地ひっくり返る」みたいな事だったのです。
大河以降に新選組に親しんだ世代には理解し難いことだと思いますが…(笑)。
で、想像するに、批判を受けた三谷氏やNHKは新選組をあの様に描くしかなかったのでしょう。
でも、これも新聞連載で三谷氏が書いていたことですが、『龍馬伝』の創作部分はほとんど世間で叩かれないのに、『新選組!』の創作部分はエライ叩かれて、これが官軍と賊軍の違いなのか悟った…みたいな趣旨の内容がありました。

ですから、新選組や会津藩といった「賊軍」側が名誉回復された…というのは、ある面では甘チャンな認識なのですよ。事実、21世紀ですらこういう事があるのですから。

P.S. こんな感じですから、aoiさんが以前名前を出してらっしゃった島津義弘が大河ドラマになったら、また国会で叩かれるかもしれませんね。
【2012/12/05 22:05】| | くるす #56c2dc4311 [ 編集 ]
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